人生は詰んだけれど

無理やり幸せを探す人生に疲れました

涼しい秋の夜のコーラスと電子音

早くも5日が経っています。前の記事から。

あまりぼーっとしている意識はないのだけれど、まったくなにも出来そうにない時間というのはある。昨日は少ない友人のひとりと買い物をして、相当に使って(いつもの節制から比べるとという意味)楽しかったのだけれど、帰宅したらもう動けなかった。疲れていたのもあるけど、ストンと穴に落ちてしまったかのように心も落ちてしまっている。

 

私が無知なだけだったのだが、「新型うつ病」という名称は造語に近く、臨床現場で使う正式な名称は「非定型うつ病」というらしい。

昨日のように、遊べるだけ遊べて、帰ったら寝込むというのは典型的っぽいけど、まだどうやら自分では病までいっていないと思う。今日は一日中仕事していたし。足は棒だけど、こうしてPCの前にもいる。金曜日は以前好きなドラマが乱立していたこともあって、土曜の朝が早いにも関わらず、夜更かし気味。

 

サカナクションの先行シングル「moom」を聴いている。コーラスとテクノ・ハウス系ていうのかな。山口さんの声はしない。サカナファンにはおなじみ。

心地いい。ボーカルであり、サカナの主体である山口一郎さんは、愛の歌を作らない。作らないこともないのだろうけど、あからさまなラブソングが、サカナクションにもない。デビューまで遡っても見当たらない。

なのに、自死を予想させる歌はある。

ネガティブだけど、前を向いて夜を歩く。とぼとぼと歩く。そんなイメージの人であり作品。

ライブにも何回か行ったけど、お金の問題で最近はご無沙汰。あと、箱が小さいところはもう無理だ。大阪城ホールも、次はアリーナではなくていい。ああ見えて結構常に縦乗りで、バラードもないので休ませてくれないのだ。

 

夏に散々アネッサのCMで流れた曲が、まだ私たちに届いていない。歌詞に悩む人なので基本リリースはゆっくり目。なのに届いた歌詞の冒頭から「レシートは捨てた」とかなので裏切らない。いろんな意味で。

 

山口さんが結婚してしまったら、よくあることのように、音楽性や歌詞は変わってしまうのだろうか。一人の人間なので、もちろん必要とあらば、パートナーを見つけて幸せを感じても欲しいけれど、多分、いや絶対、ショックだろうな私。どうか独身のまま、生きていくしんどさとか、前を向く気持ちよさ、失敗したあとの前進、など、延々とこのサウンドを聴かせて欲しいと思う。


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